バークレーは、イギリスのキャラバンメーカーで1956年から1961年までモーターサイクルのエンジンをフロントに積みチェーンで前輪を駆動する主に2シーターのスポーツカー(バブルカー?)を作っていたメーカーです。もう今ではメーカー自体はありませんが、イギリスでは、クラブがありいまだに部品などの供給を行っています。
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ボンドミニカーで有名なローリーボンドの作品です。モーターサイクルのエンジンをフロントに積みチェーンでフロントのデフを駆動する2シーターのモデルです。エンジンは2サイクル2気筒322ccアンザーニのエンジンで3速のギヤボックスを持っています。シフトは、コラムシフトの3速です。164台が生産されました。
この後、エクセルシャーの2気筒328ccを積むモデル(”Sports”SE328)そして3気筒492cc(”Sports”SE492)へと進化していきます。
SA322のエンジンをエクセルシャー製のエンジンに載せ換えたモデルで外観はほとんど変わりません。このモデルでは、チェンジレバーがフロアーへ変更されています。当初は3速であったギアも4速へと、また後期の”デラックス”モデルでは、ツインキャブレターのモデルもあるようです。バークレーの中ではT60に続く生産台数で1355台が生産されました。
さらなるパワーアップを目指しエクセルシャー製の3気筒モデルへと進化します。Standing1/4は、22.4secへと向上しました。(SE328は、28.2sec)外観的には、ほとんど変更ありません。666台が生産されました。
SE492のホイルベースと全長を伸ばし、4人乗りにしたモデルです。16台が生産されました。
Berkeley T60 (1959〜1960年)
バークレーの中では、1800台と最も多く生産された車です。”Sports”のフロント周りと運転席をそのまま使用しリアのみスイングアームの1輪としスリーホイラーとしています。エンジンは、エクセルシャーの2ストローク2気筒328ccです。イギリスでは3輪車の税金が安いため、バイク乗りの人たちに結構うけたようです。(日本でも、もともとイギリスの道交法を基本にしているため3輪車の税金はとっても安い!)
Berkeley T60/4 (1960年)
T60の4人乗りモデルです。T60のスペックそのままで車内のみ後方まで広げ4人乗りとしています。55台が生産されました。
ロイヤルエンフィールドの692cc4サイクル2気筒のエンジンを積むB95は、名前のとうり最高速95マイル(約時速150km)の車です。2サイクルのバージョンとはまったく違いとてもパワフルな車です。パワーアップバージョンのB105(なんと最高速170km)を含め200台が作られています。写真は私のB95ですがフロントグリルがオリジナルではありません。
Qの付くモデルはB95やB105の全長、全幅を一回り大きくしたモデルです。およそ10台が作られたようです。(クラブでも台数ははっきりとわからないようです。)
SE328とほとんどスペックは変わらないようですが詳細はわかりません。10台が作られています。
バークレーの最終モデルですが結局プロトタイプの2台が作られたのみです。フォードエンジンでFRのレイアウトは、まじめなスポーツカーでそれなりのスペックだったようです。量産されなかったのがたいへん残念ですが当時のバークレーにはこの車を量産する経済力はなかったようです。
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